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3枚の「壁」の向こうに見えたもの

本日6月9日金曜日の棚田活動参加者は、11名。

梅雨の合間にジャガイモ、ブロッコリー、ニンニク、そら豆、タマネギなどなど大収穫!!



新たにサツマイモ、セロリ、小豆植付けしました!!


大忙しさの中、ふと横にはササユリが、私たちの目を楽しませてくれました。

自然の脅威というか偉大さというかいつも凄いなと思います。


同じく人間の頭脳も凄いなと思うのが、本ですね。どうやってこんな物語を思い付くんかいなと、私小説だとなんか書けそうですが。大体1作で終わる作家は、この私小説が多いそうです。


作家数あれで、昨今というかもうかなり長くなりますが、出色の作家が村上春樹だと思います。名作「風の歌を聴け」から早くも45年。僕初版持ってますが、歳取るはずですね。 この処女作のライトでポップな感じの中編や気の利いた小編が好きなんですが、ここに来て、最高傑作「ワンダーランド」の続編登場でハルキストを騒がせていますね。 『街とその不確かな壁』、、いわゆる壁三(枚)部作。この2作の前に発表されていたのが、読点のある『街と、その不確かな壁』。この中編は、文藝春秋社「文學界」1980年9月号掲載のみ。従ってこの雑誌で読むしかない。


個人的にはこの3部作でダントツでピンクな「ワンダーランド」が大好きで、村上作品でも僕的ベスト3です。が、3部作では、この読点あり「壁」が「ワンダーランド」の次に好きです、ヒリヒリしていて。で、じゃあどうなんだ的な読書感のお話ではなく、僕がおっと思ったのは、、、 この雑誌読んでなかったので、探したんですけど、近くの図書館、ネット古本ショップ、アマゾン、メルカリにない。そこで、行き着いたのが国立国会図書館のコピーサービスです。


この左側の注釈にある「複写物です」と記載されてますよね。A425枚で郵送料入れて2,000円くらいでした。このコピーがすごく綺麗。


ということは、どこかの暇人がこれが読みたいからと言ってネットでコピー依頼したものを、国立国会図書館のどこかコピー室で、本の綴じ込みで上手く映らないんじゃないかと気にしながら一枚一枚丁寧に一日中コピーしている人がいてる、、、ことに凄いなというか凄まじいなと思いました。


読みたかったら自分で国立国会図書館でコピーしろよ!と思いますよね。サービスの充実はそうかもしれにけど、なんか可哀想じゃないかと。あるいはそう思うことが不遜なのか、、綺麗にコピーしようとしつつ最低限微妙に歪んだコピーを見ながら、丁寧に一枚一枚コピーのガラス面の上に本を押さえつけて、カシャーカシャーとコピー機が動く音聞きながらコピーしている後ろ姿、、3倍ぐらい値上げしてもいいと思ったというお話で、これから図書館のコピーサービスは、お願いするときにはよく吟味しようと思ったという私的小編でした。

ちなみに、今は奥田英朗のトンデモ精神科医と注射が下手な美女看護婦シリーズ最新刊「コメンテーター」読んでます。

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